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羊毛フェルトは毎年羊の毛刈りをされた羊毛を使って「フェルト化」して作る工芸または手作り品です。

言うなれば、生地の部分から自ら関わって作っていくんです。

たぶん、 このスタイルのものってすごく少ない。あとは糸を紡いで織っていく「織り」や「編み物」となると思います。

しかしながらこの二つは糸を買うことで作れますが、羊毛フェルトの場合はそのベースの「羊毛を買う」ところからなのです。それも直接牧場から仕入れて洗って干して乾かしてから始めることもあるんです。

実はこの糸にして織ったり編んだりするものよりも歴史的に羊毛フェルト(ハンドメイドフェルト(水フェルトともいう)は先だったと言います。糸にしてから織ったり、編んだりするのですがそれよりも先ということはとても原始的なわけです。羊毛フェルトの歴史を探ると紀元前になってきて「ノアの方舟説」があったりするぐらい。

そんな羊毛フェルトの技術は、日本に入ってきたのはつい最近で、ニードルフェルトで言えば2000年前後というとても新しいものです。(製品は江戸時代に毛氈として入ってきてます)

そして羊毛フェルトの技術は2つあって

ハンドメイドフェルト*(水フェルト)とニードルフェルトこの二つの総称が「羊毛フェルト」です。

ひつじの学校ではこの2つの技法を習得して、存分に羊毛フェルトを楽しんでいただけると考えてます。

ハンドメイドフェルトでベースの部分を作って、そこにニードルフェルトで模様などをプラスする。。。なんてことができるのです。考えただけでもどんどんアイデアが広がっていきますね。

こんな生地があったら良いのにな。。。や、こんな形やこんな硬さがあったら。。。が出来ちゃうのが羊毛フェルト。

とにかく懐が深く、自然素材などと相性もよく、人間にすごく優しい素材で、土に埋めておくと土に還ります。

この羊からの贈り物を使って、こんなの欲しかった!を一緒に作ってみましょう。

私たちはそのお手伝いが出来ます。

〈ハンドメイドフェルト〉

お湯(水)と石鹸を使って撫でたり転がしたり叩いたりしながらフェルト化を進める。

主にマフラーやバック、帽子などの実用性が高いものを作る手法。こちらの方が歴史が長い。

〈ニードルフェルト〉

専用のニードルで羊毛を何度も刺しながらフェルト化を進める。

主に人形などの立体造形、羊毛刺繍などを作る場合の手法。

「羊毛フェルトテクニックブック」河出書房新社・著:佐々木伸子

この本は2008年に発売になりました。おかげさまでそれから中国・台湾のアジア圏でも発売になり、今でも増刷を重ねています。このほかにも8冊ほど羊毛フェルト本を作ってきました。

このような本を作ってきたからこそ、羊毛フェルトは基礎が大事なこと、楽しさと奥深さ、そして自由さを皆さんにお伝えできると思っています。

そして、ここで認定された作家や講師の皆さんはとにかく自由に楽しく羊毛フェルトを作って発信している人ばかり。そういう人たちと繋がっていくのが「ひつじの学校」です。



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