ひつじをめぐる旅
ご挨拶
2021/04/26
毎月11日更新
はじめまして。
これから約1年間、このひつじコラムを担当いたします、日本羊毛フェルト協会認定作家の嶋浦顕嶺と申します。
屋号は『Ovis Lamp』と冠して、羊毛で照明を製作しております。
さてこのひつじコラム、どのように書いてお伝えしていこうかと思っているのですが、
私はまだ羊と関わり始めて2年程の新参者ですので、
その中で体感した素直で新鮮な感覚をお伝えするところから、始められたらと思っております。
私は羊毛という素材を用いた作品製作から羊との関わりを持ち始めたのですが、
この日本羊毛フェルト協会でも学ぶ「『羊』とはどんな生き物か」という歴史の上流源流を知っていくと、
人と羊のお付き合いがこんなにも長く密接なものだったのか!と驚きを覚えます。
羊と人は、聖書にも登場するような古く長い歴史があり、その始まりは1万年以上前とも言われています。
最初は野生の羊を狩猟で獲っていたことかと思われますが、
羊に備わっていた性質から、ほどなく人は家畜として羊から恵みをいただくようになっていきます。
例えばその毛は、時に民衆の靴の中敷きになったり、軍隊のベレー帽になったり、はたまた遊牧民のテントや絨毯になったりと。
世界の歴史の時々で、それぞれの土地で、人は羊からの恵みを活用させてもらってきました。
それはいわば、伝統的な文化ではないかとも感じるのです。
その文化をいま現代に、伝わってきた歴史の一端に、関わり触れるこの羊との世界。
それはとてもおもしろく、興味深く。
過去の流れとこれからの未来に、様々な可能性が広がっていくような想いを
今日もこんこんと抱いています。
来月は「こんなものにも羊毛が(仮)」をお届けします。
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